こんな方におすすめ
- 発音のコツがわからない
- 母音と子音の攻略ができていないといわれる
- 母音や子音の発音がうまくできない
- でも中国に行かないといけない
この記事は上記のような人向け。
この記事でわかること
- 中国語の発音の構成は母音と子音であること
- 【初心者向け】母音と子音の攻略のし方
大家好!我是红莲。
こんにちわ、紅蓮です。
中国語の発音をよくしたいとなやんでいませんか?もしかしたらそれ、母音や子音の攻略ができていないからかもしれません。
そこで今回は母音と子音の成り立ちから攻略法までばっちりお話していきます。
どうぞ最後までお読みの上、一緒に練習していきましょう。
記事の信頼性

中国語の発音、なぜこんなに難しく感じるの?【できないから】


中国語の発音ってなんでこんなに難しいの?
上記のように悩まれる方が多いですね。
理由は簡単で、できないからです。
人間はできないことに対して苦手意識を持ちます。
でも発音ができることは中国語のできるようになる第一歩。
避けては通れない道とも言えます。
発音のために覚える中国語の構成

じゃあどうやったらできるようになるのか?
とお悩みの方もいるでしょう。
実はこれは簡単で、覚えておくべきことを覚えていないからなんです。
発音するために最初に覚えておくべきことがあります。それは構成です。
中国語の発音は大きく分けると、以下の3つで成り立っています。
- 母音
- 子音
- 声調
この3つを攻略できないのに発音をしようとするからむつかしく感じるんですよね。
母音と子音の攻略は発音に不可欠
基礎の基礎になりますが、母音と子音の攻略は発音には不可欠です。
というのも認識の違いを起こしてしまう可能性があるから。
例えば、愛しているを意味する我爱你は、愛に関しては母音が二つ重なった言葉です。
子音でいうと我は、1つの子音と1つの母音といった感じ。
その発音方法を知らないと、発音できません。
だから、母音と子音の攻略は中国語の発音にとても重要なのです。
【初心者向け】母音と子音の攻略のし方

じゃあどうやったらうまく母音と子音を攻略できるの?
という声が聞こえてきそうですね。
ここでは、母音と子音の攻略方法を一緒に見ていきましょう。
母音と子音の攻略は以下のステップでできます。
- 【STEP 1】基本の母音を理解する
- 【STEP 2】初心者がつまずく子音を理解する
- 【STEP 3】初心者がつまずく子音×母音の組み合わせTOP5
- 【STEP 4】発音を正しくするための練習ステップ
それぞれ解説していきます。
【STEP 1】基本の母音を理解する
まず1つ目のステップは、基本の母音を理解することです。
中国語の発音で最も基礎となるのが「母音」です。
日本語にも「あ・い・う・え・お」の母音がありますが、中国語には読み方や表記の仕方が違うものも多くあります。
特に、ピンインを見たときには、英語のローマ字と同じでも、音がまったく違うものもあるので要注意ですね!
まず覚えたい「単母音」6つ!
中国語には母音が36個ありますがその中でも知っておきたいのが単母音です。
というのも、中国語の「単母音」といわれる「いろは」になるから。
単母音は、以下の通りです。
- a
- o
- e
- i
- u
- ü
表で解説してみましょう。
6つの基本母音一覧表
ピンイン | 発音のコツ | 口の形のヒント |
a | 「ア〜」と素直に開ける形 | 口の力を抜く |
o | 口を大きく縦に開ける。 | 唇をすぼめるが、日本語の「オ」より深い音 |
e | 喉の奥から声を出す。 | 少し力を抜いて軽く開く |
i | 舌を上あごに近づけ、前に引く | 横に引き気味の笑顔の |
u | 唇をしっかり丸めて強く前に出す。 | 口笛を吹くように丸く |
ü | 舌の位置は「i」の音 唇は丸めて、舌は前に寄せる | 唇は「u」 |
上記の母音を正しく発音できるようになれば、その後の子音との組み合わせも格段にスムーズになります。
ü(ユー)は最大の難関!
多くの初心者が苦戦するのがこの「**ü(ウムラウト)」です。
というのも日本語にない音だから。
音を聞いてできる人にはわからないつらさがありますよね。
発音のコツは以下の通り。
- まず「i(イ)」を発音するように舌を前に出す
- そのまま唇だけを「u(ウ)」の形に丸める
音は「イ」と「ウ」の間のような不思議な響きになります。
声に出すことが最短ルート!
母音の攻略をするには「聞く」だけではうまくいかないです。というのも自分の体で体得できないから。
体得できないと、のちの中国生活が楽しくないものになるので必ず「声に出す」ことで体に覚えさせましょう。
体得するための方法3選
体得する方法は以下のものがあります。
- 音声つきピンイン表を活用する
- 自分の声を録音して聞き返す
- 鏡を見ながら口の形をチェックする
上記をセットで行うと、発音の精度がぐんと上がります。
【STEP 2】初心者がつまずく子音を理解する
2つ目のステップは、初心者がつまずく子音を理解することです。中国語には21個の子音がありますが、つまずくものの組み合わせはそんなに多くありません。
日本語にも「カ行・サ行・タ行」などの子音はありますが、中国語には日本語にない発音や、似ているけど微妙に違う音があります。
初心者が混乱しやすい子音を15個だけに絞って、グループ別に整理しながら、ポイントを解説していきます。
有気音と無気音の違い6つに注意!
有気音と無気音の違いには注意しましょう。というのも中国語では「声を出す」だけではなく、「息を強く出すか出さないか」が大きな違いになるから。
たとえば「bā(爸)=お父さん」 と「pā(啪)=パンッ(音)」という風に発音が違うと意味も全然変わります。認識の違いを起こすポイントとしてあるので注意が必要です。
有気音と無気音は以下の通り。
- b/p
- d/t
- g/k
それぞれ表で解説していきます。
無気音(息をださない) | 有気音(息を出す) |
b | p |
d | t |
g | k |
有気音と無気音の違いがうまくできる練習法
紙を口の前に持って発音してみましょう。
紙が動けば有気音、動かなければ無気音です。
もし紙が動かないべきなのに動いた時ですが、肩に力が入っているかもしれません。深呼吸をして肩を落としてやってみるといいかもです。
zh / ch / sh は「反り舌」がポイント!
次に反り舌です。反り舌の特徴は「舌を奥に丸めて発音する」ことです。
英語でいうところRのときの舌の動き。
間違いやすい反り舌は、以下の通り
- zh
- ch
- sh
表を使って解説します
ピンイン | 日本語との違い |
zh | 舌を巻く |
ch | 息を強く舌を巻く。 |
sh | 日本語よりこもった音に |
j / q / x の「歯の裏」音も要注意!
j/q/xの発音のポイントでもある「歯の裏」音も注意が重要です。
上記の音は日本語にない柔らかい音で、舌の位置と息の出し方が鍵になります。
葉の裏音の時のポイントは「葉の裏に舌をひきよせること」と「クリアに音が鳴る」ことです。
ぐっと引き寄せると、柔らかい音になるはず。
歯の裏音の例は以下の通り。
- j
- q
- x
表を使って解説します。
ピンイン | 特徴 |
j | 無気音 |
q | 有気音 |
x | 息を出しながら静かにというときの「しー」っぽく |
初心者が間違いやすいポイント
こちらにも間違いやすいポイントがあり、以下の通り。
- zhとj
- chとq
- shとx
表で説明しましょう。
項目 | 明確な違い |
zhとj | zhの時はこもったような音になるがjの時には音がクリア |
chとq | chの時はこもったような音になるがqの時には音がクリア |
shとx | shの時はこもったような音になるがXの時には音がクリア |
単語にしてみると以下の通り。
- zhī(知) vs jī(鶏)
- chī(食べる) vs qī(七)
意味も全く違うので、注意が必要です!
間違えないように何度もアウトプットしましょう。
【練習法】:「い段」の母音(i, ü)とセットで練習
イ段の母音を使って練習すると音が安定しますのでぜひやってみましょう。
. z / c / s の「歯の音」も見落としがち!
Z/C/Sなどの歯の音も結構見落としがちです。
上記の音は「舌先を歯の裏に当てて」発音する音。
日本語の「ズ・ツ・ス」に近いですが、息の出し方と舌の使い方が違います。
- z
- c
- s
表を使って解説しましょう。
ピンイン | 特徴 |
z | 息少な目 |
c | 息強め |
s | 息を細く出す |
✓よく間違いやすい単語
よく間違いやすい単語は以下の通り。
- cài=野菜
- sài=試合
意味がまったく違いますよね!
何度もアウトプットしていきましょう。
【STEP 3】初心者がつまずく子音×母音の組み合わせTOP5
単体の子音・母音は何とか発音できても、組み合わせた途端、通じなくなる…。
なんて悩んでいませんか?
実はそれ、子音と母音の発音ポイントが同時に求められるから。
ここでは、初心者が特につまずきやすい「子音×母音」コンビを5つ厳選し、表と音別にわかりやすく解説していきます
組み合わせは、下記の通り。
- j + ü
- q + ü
- zh + i
- r + i
- x + i
表を使って解説しましょう。
組み合わせ | つまずき理由 | 正しい発音のコツ |
j + ü | jは無気音+üは口笛の形 | 唇はu、舌はi、息を弱く吐く |
q + ü | 息が強く、音がこもる | 「キュ」よりもっと息を強く前に出す |
zh + i | 巻き舌+日本語の「ジ」と混同 | 舌を巻いて奥から発音する |
r + i | rの音が日本語にない | のどの奥で「ル」と言うイメージ |
x + i | 口が横開き+舌を後ろに引く必要 | 「シ」と似ているが、息を多めに出す |
この時のポイントは、ポイントを見極めることだったりします。
ポイントの違いは、以下の通り。
- j + ü jの音をクリアに出すことを意識する
- j + ü jの時より強く息を出す
- zh + i zhの反り舌に意識する
- r + i rの反り舌に意識する
- x + i xの歯の裏音を意識する
という感じでやってみると問題なくできますね。
【STEP 4】発音を正しくするための練習ステップ
発音を正しくするには、4つのステップがあります。
- 音声付きの本を買う
- 音声を聞く
- マネる
- 録音して確認
この時のポイントは耳を頼ることです。というのも中国人の耳は非常に敏感でちょっとした違いにも気が付きます。
そのためになるべく耳を利用しましょう。
このようにして、音の違いをしっかりと認識し、ステップ形式で聞く→真似る→確認を繰り返し、発音を自身のものにしていきましょう。
発音のポイントに関しては、下記記事にて詳しく解説しているので是非参考してくださいね。
》中国語むつかしい?初心者が始めるべき発音練習の仕方【歴20年のプロが教える】
まとめ|子音と母音の組み合わせは“順番”と“表”で攻略できる!
お疲れ様でした。
ここまで母音と子音についてお話してきました。
母音と子音の攻略方法に関しては僕自身もいまだに悩むことが多く、組み合わせが多いなと感じます。
まとめると
- 単母音を集中して覚える
- 間違いやすい子音を集中して覚える
- 複合する
- 実際に言ってみる
何度も言いますが中国語は聞き間違いや認識の違いが起こりやすい言語です。そのため、母音と子音の攻略が発生のカギになります
しっかりと練習して体得するようにしましょう。
ってことで今回はこの辺で。
また次回に。